ストラスブール出身の男女2人組ユニット、読み方は各国の自由で、日本では「ヨンヨンゼロヨン」でいいらしい。40年代のミュゼットからボサノバ、サルサ、マグレブやフレンチポップ、エレクトロまで混和し、薫り高いオリジナル・ブレンドにしてしまう2人の音楽センスは、SNSで評判を呼び業界でも注目されていた。このワールド・デビュー・シングルは、帝国主義の台頭や欧州の右傾化を洒脱に皮肉った楽曲。女性ヴォーカルの“perle”は、90年代に(日本でも)人気を博した“LiLiCub”を敬愛し、コンポーザーの“trou noir”は、ジョルジュ・ムスタキの詩情を愛してやまない。