若い世代のミュージシャンが、各時代の名曲に思いを馳せる叙情的なジャズアルバムが登場！ 平 成児をリーダーに、旬なミュージシャンたちがビバップから現代ジャズまで縦横無尽に各時代を振り返る。一音一音丁寧に思いを乗せてフレーズをつむぎ、当時の哀愁の匂いを漂わせる様は、さながらベテランミュージシャンのごとく、威厳すら感じさせる。

夕焼けや夕暮れが印象的な映画の曲を集めたコンピレーションアルバム。『イージーライダー』『マイウェイ』『アウトサイダー』『屋根の上のヴァイオリン弾き』等、ジャンルは様々。それぞれの状況から眺める夕暮れはどのように映っているのか。年の暮れにこのCDを聴きながら、今年あったことを思い返してみるのもいいかもしれません。

2020年、コロナ禍での政治を痛烈に批判したアルバム「Piece of Cake」で一気に富と名声を手に入れたラッパー、O.Iの新作アルバムが2021年11月についに発売。世間の不満を代弁した前作から打って変わり、現代社会の歪みをテーマに“大衆の闇”を浮き彫りにした社会的問題作！O.Iならではの皮肉たっぷり＆スピード感溢れるライムが視聴者の心に突き刺さる１枚。

イングランド、ノース・ヨークシャーのウィットビー（Whitby Goth Weekendで有名）で産み落とされたゴシック・ロック・バンド〈poor childish animal〉の2ndシングルが12インチで上梓。「I Feel Love」は、かつてはBronski Beat & Marc Almond（1984）、2020年にはSam Smithもカバーした1977年ヒットのドナ・サマーのディスコ・ナンバー。ゴス特有の暗く悲愴なアプローチの合間に、ロマンティックなエロティシズムがチラつく。B面のRoxy Musicのカバー「Love Is a Drug」もイケる。バンド名の由来は、18世紀ゴシック小説の先駆的奇作『ヴァテック』の著者で、稀代の遊蕩者ウィリアム・ベックフォードが自分自身に呼びかける表現〈可哀想な子供っぽい獣〉による。